INTERVIEW

機械づくりは僕の天職。
設計力には自信がある。

歯科設計部

Y.I.

長岡技術科学大学大学院 工学研究科
機械創造工学専攻出身

JOINED IN 2012

製品の全てを
自分の設計で
つくりたかった。

ナカニシを就職先に選んだ理由は、製品を自分の設計でつくれるからなんです。お客さんに製品を渡して、「いいね」って言われたら、独り占めができるわけですよ。褒め言葉を。そこにやり甲斐を感じるんです。ダメな製品を作ったら、批判もそのまま全部自分の批判になりますが、良い製品をつくり続ければいいんです。中学校を卒業した頃から進学校には興味なくて。機械の勉強がしたかったから小山高専の機械工学科に通って将来は絶対にすごい機械をつくるって決めてました。自動車メーカーも考えましたけど、担当を決められて担当の範囲だけしかつくれないじゃないですか。僕は全部つくりたかった。そう言えるだけのスキルは身につけてきたつもりですし、設計力には自信がありました。

歯医者さんが
心底求めていたのは、
ヘッドが小さい
ハンドピース。

自分の考えで全部設計できたのが最新のハンドピースです。比べるとよくわかるのですがヘッド(回転して削る部品を保持する、ハンドピースの先端部分)が小さいんです。人の口の中って狭いじゃないですか。女性とか子供とか、とくに奥歯の方は。口って開いた時に前歯のところはよく開くんですけど、奥歯のところってすごく狭い。そういうところをハンドピースで削ろうとしてもヘッドが大きいと歯に当たって削りたい箇所にいかないんですよ。それを解決するために小さいけどパワフルなエアタービンをつくりました。歯医者さんが心底求めていた絶対に必要な製品でしたから、小さくできるギリギリまで攻めて最大パワーが出る設計を試みました。大変でしたけど、部品も構造も組立も計算して完璧な図面ができたので、それをかたちにしていく喜びで一杯でした。

ユーザーが思ってもいないような
想像を超える製品をつくりたい。

製品はユーザーニーズに基づいて開発します。当然ですけど、それだとユーザーさんが想像できるモノしかつくれない。僕はその想像を超える製品をつくりたいんです。例えば、アップルのiPhoneが出た時って、あんなものが世の中に出るなんて誰も思わなかったじゃないですか。あれはユーザーさんがここまでしかできないっていうところを超えてる製品ですよね。デンタル業界でそんな製品を開発したいとずっと思ってるんです。ナカニシさんのこれ使ってみたらとんでもなくいい。想像以上だと。そういう風に言ってもらえる製品をこれからもつくっていきたい。僕が設計したヘッドが小さいハンドピースを手にした時の歯医者さんの感謝と驚きが混じった顔。ああいう顔をもっと見たいんです。これはもう使命だと思ってます。